レビュー グノーシスの神話 ★あらすじ名前は聞いたことがあっても、どのような思想・考え方なのかは知られていない“グノーシス”。ギリシア哲学のストア派の自然観、そしてユダヤ教・キリスト教の創造信仰のアンチテーゼとして捉えると分かり易い。ストア派では、「万物にはロゴスが宿... 2019.05.06 レビュー宗教
レビュー 生命の歴史は繰り返すのか? NetGalleyで刊行前の版をいただき、読んでみました。★あらすじピクサーの映画「アーロと少年」は、巨大隕石の衝突を免れ、恐竜がそのまま生き残った架空の世界を描いたもの。著者は、その作品に人間が登場することに違和感を感じる。恐竜が生き残っ... 2019.05.02 レビュー科学
レビュー 天皇の歴史1 神話から歴史へ ★あらすじ「古事記」「日本書紀」には、初代の神武天皇(カムヤマトイハレヒコ)からの伝承が語られている。一方で、歴史の教科書には普通、卑弥呼に始まり、倭の五王の事蹟が取り上げられている。後者は中国の歴代王朝の正史に記されたもので信憑性が高い。... 2019.04.28 レビュー歴史
レビュー ビブリア古書堂の事件手帖 ~扉子と不思議な客人たち~ ★あらすじ時は2018年。前作から七年の時が過ぎている。北鎌倉で古本屋「ビブリア古書堂」を今も営んでいる主人公の篠川栞子と五浦大輔は結婚し、一女(扉子)を設けていた。その子ももう六歳。外見は母親の栞子そっくり。そっくりなのは本に対する興味(... 2019.03.24 レビュー小説
レビュー フェイクニュースを科学する ★あらすじ嘘やデマ、陰謀論やプロパガンダは昔から存在した。これらがインターネット上で拡散していくものをフェイクニュースと一括りにされて語られることが多い。しかし、フェイクニュースは内容や伝達の問題だけではなく、情報の生産者と消費者が複雑に絡... 2019.03.19 レビュー科学
レビュー プラド美術館の三時間 ★あらすじ原著初版は1923年。本書は1971年発行の第十一版を元に翻訳されたもの。“わたし”は友人を伴ってプラド美術館を訪れる。観て回れる時間は三時間と限られているとしよう。そんな場合、どこをどう観て回れば良いのかを紹介したい。芸術には二... 2019.03.17 レビュー美術
オーディオブック 戦場のコックたち ★あらすじ主人公のティモシー・コール(ティムまたはキッドと呼ばれている)はアメリカ南部の生まれ。生家は雑貨屋で、料理好きな祖母の影響で料理に興味を持っていた。時は第二次大戦の最中。若者は次々と志願兵として戦地へ旅立っていった。そして彼もそん... 2019.03.14 オーディオブックレビュー小説
オーディオブック スマホを落としただけなのに ★あらすじ稲葉麻美は派遣社員として働くOL。彼氏の富田誠と結婚の話が出るくらいの付き合いとなっていた。そんなある日、富田のスマホに電話をかけると、なぜか聞き覚えのない男が出た。どうやら富田はスマホをどこかで落としてしまい、それを拾った人が着... 2019.02.07 オーディオブックレビュー小説
レビュー 論証のレトリック 古代ギリシアの言論の技術 ★あらすじ無思慮な発言は無用だが、知恵を伴う言論はなくてはならない。古代ギリシア人たちは、教養のある弁論家に栄冠が与えられると考えた。語られる対象は専門外のものであることもある。そんな時でも語れる技術が「レートリケー:レトリック・弁論修辞術... 2018.12.09 レビュー歴史