思想

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遠野物語―付・遠野物語拾遺

★あらすじ 本書は、著者が遠野の知人から聞き取りをしたものをまとめている。その作業は明治四十二年から始まる。著者自身も遠野を訪れ、その土地の様子を直に見てもいる。 菊池弥之助という老人は、若い頃に駄賃(行商)をして各地をある行き回った。ある...
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「科学にすがるな!」

★あらすじ 作者は、友人の死をきっかけに、生や死について考えるようになる。自分が死んだらどうなるのか、その死の恐怖を払拭しようと、科学者に生や死を説いてもらおうと考えた。そして、物理学者の佐藤文隆にその想いを伝えたところ、インタビューを受け...
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山室軍平

★あらすじ 救世軍は十九世紀後半にイギリスで生まれた、キリスト教の一団体だ。創始者のウイリアム・ブースが軍隊様式の組織を作り、伝道と社会福祉を目指したためにこの名前となっている。 山室軍平は、この救世軍の“日本支部”に大きく関わった人物だ。...
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民主主義とは何か

★あらすじ 民主主義とは何だろうか。多数決で全体の意思を決めることか。選挙で選んだ代表が議会で物事を決めることか。でも、それでは少数の意見が無視されてしまうし、選挙後に代表者が好き勝手をするかも知れない。それは民主主義なのだろうか。また、現...
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快楽としての動物保護

★あらすじ 映画「ザ・コーブ」は、日本のイルカ漁を批判・非難する内容で、アカデミー賞まで受賞した作品だ。それ以前にも、「動物の権利」の主張の下、日本食の活け造りなども批判されている。これらは単に、異文化間での認識の違いというだけでは理解でき...
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日本の鬼図鑑

★あらすじ 「オニ」の語源は「隠(オヌ)」つまり、目に見えない恐ろしいものと平安時代の文献に記されている。それが鈍って「オニ」となり、中国では資料を表していた漢字「鬼」が当てられるようになった。 酒呑童子を初め多くの鬼の伝承がある「大江山」...
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ソクラテスの弁明

★あらすじ ギリシアのポリスの一つアテナイで石工を職業としていたソクラテスは、街頭で人びとと「徳」をめぐって対話を繰り返す日々を送っていた。だが、紀元前399年春に「不敬神」の罪で告発され、裁判の被告となってしまった。アテナイの裁判では、く...
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私たちはどのような世界を想像すべきか

★あらすじ 本書は、東大に入学したばかりの新入生を中心に、2020年度に駒場キャンパスで行われた学術フロンティア講義「30年後の世界へ―『世界』と『人間』の未来を共に考える」の内容をまとめたものだ。ビデオ公開もされている。 我々が望む未来へ...
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世界哲学史3

★あらすじ 古代から現代まで世界哲学史を一望に収める八巻シリーズの第三巻。本巻では紀元後七世紀から十二世紀までの時間的範囲を区切り、各地域の知の営みを見ていく。一般的に「中世」と呼ばれている時代だ。インドや中国にも「中世」という区切りがある...
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中国の神獣・悪鬼たち 山海経の世界

★あらすじ 中国古代社会は黄河流域を中心に発達した。邑(ゆう)と呼ばれる集落と田畑が人びとの小宇宙であり、「内なる世界」だった。そして「内なる世界」の外側には、昼なお暗い森林や藪、沼沢、原野、そしてかなたに山岳が聳える「外なる世界」が広がっ...
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