★ビブリオバトルとは
ビブリオバトルって知っていますか?「本を知り、人を知る書評ゲーム」のことです。自分のおすすめしたい本を持ち寄って、その感想を競技形式で紹介していくものです。「知的書評合戦ビブリオバトル公式サイト」があって、競技のための公式ルールもちゃんと決められています。と言っても、ルールはシンプル。以下の四項目だけです。
- 発表参加者が読んで面白いと思った本を持って集まる.
- 順番に一人5分間で本を紹介する.
- それぞれの発表の後に参加者全員でその発表に関するディスカッションを2~3分行う.
- 全ての発表が終了した後に「どの本が一番読みたくなったか?」を基準とした投票を参加者全員で行い,最多票を集めたものを『チャンプ本』とする.
というもの。老若男女、誰もが楽しめるようになっています。あと、競技と言っても優勝する“人”を選ぶのではなく、あくまでも一番読みたくなった“本”を選ぶというのがミソ。勝ち負けではなく、みんなで面白い本の情報を共有しようというのがその根本的な思想です。
そんなビブリオバトルですが、京大の先生が提唱したのが“起源”で、本にもまとめられています。それがこちら。
私が初めてビブリオバトルの試合を見たのは今から九年前。その時の様子は「ビブリオバトル首都決戦 at 東京国際フォーラム」に書いています。
このブログもそうですが、面白い本を読んだらやっぱり人にすすめたくなるもの。それを競技にして楽しんでしまおう、もっといろんな人に読書の楽しさを知ってもらおうというのがビブリオバトルなのかなと思っています。
色々な場で公式大会が開かれているようですが、もちろんプライベートの場で、友人や同僚、そして親戚たちとやってみるのもいいんじゃないですかね。この人はこんな本を読むのか、自分とは感じ方が随分と違っているな、なんてことが分かって、まさに上記の本のサブタイトル通り、「人を知る」こともできるんです。
なにせ、ルールは上記の通りに簡単ですから、大仰な準備は必要ありません。口頭での発表だけでも全く構わないでしょうし、資料を映す設備(と言っても少人数ならばパソコンやタブレットでも大丈夫)があれば、プレゼン資料を作って望むのもいいでしょう。
気軽にできる知的ゲームということで、人が集まる機会の増えるこれからの年末年始にいかがでしょうか。自分の読んだ本の整理もできるし、人がすすめる(自分にとっては新しい)本に出会えるかもしれませんよ。
★ オーディオブック・ビブリオバトルに参加してみました
実は先日、「オーディオブックという読書スタイル」の記事でも紹介したオーディオブック配信サービス – audiobook.jpの株式会社オトバンク主催の、オーディオブックの中から自分のおすすめの一冊を選んでのビブリオバトルが開催されまして、私も参加してきたのでした。
オーディオブックだからといってビブリオバトルとしてのルールに特に違いはありません。でも、みなさんの“おすすめポイント”には、作品そのものに加えて、オーディオブックならではのポイントも。例えば、「この作品は、朗読している声優さんが良かった」「BGMが作品の雰囲気に合っていた」なんて感じ。
『チャンプ本』になったのは「星を継ぐもの」。ジェイムズ・P・ホーガンのデビュー作で、ベストセラーとなったSF小説だそうです。私はまだ読んでいないのですが、これは読んでみないと(オーディオブックだから聴かないと!ですね)と感化されてしまいました。
「この本、面白かったぞ!」ってのが表情に表れていますね。
「チャンプ本」には選ばれなかったのですが、私が紹介したのは「君たちはどう生きるか」です。発表した時のプレゼン資料もここに載せておきます。よかったら見てみてくださいな。
あと、このサイトでも紹介していますので、合わせてどうぞ。
ビブリオバトルが終わったあとも、参加者・聴衆者ともに感想を述べ合ったりして大盛り上がり。参加して楽しかったですよ。ビブリオバトル、おすすめです。
コメント
[…] […]
[…] […]